sys

sys というモジュールもとても重要です。よく使うのは2つだけです。


① sys.argv[ N ]
sys.argv は、実行時の引数を扱うことができる関数です。C言語など、Python以外でも "argv" というのが引数を意味します。
sys.argv は端末で実行させる時に打ち込んだ内容を、スペース区切りを1つの要素としてリストに入れています。
引数を扱えるようになると、スクリプト実行時に幅がぐっと広がります。次のサンプルで確認してください。

(1行目) sysモジュールを読み込みます。
(3行目) sys.argv[1] というのが最初の引数です(sys.argv[0]には実行ファイルそのものが入ります)。引数は文字列扱いされるので、int をつけて整数に変換しておきます。
(4-7行目) 1から sys.argv[1] までの整数の和を計算させています。

この例のように、実行時に変数の値を引数として入力させてやれば、毎回実行させる度にスクリプトの対応部分を書き換える必要がなくなるので、覚えておくべき技です。


② sys.exit()
スクリプトをその場で終了させます。例外が起きた瞬間に終わらせたい、といった場合に使えます。


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