os

Pythonの標準モジュールをいくつか見ていきます。「標準」というのは、Pythonに付属されているから誰でもすぐに使える、という意味です。
今回は os というモジュールを見てみましょう。

os はその名の通り、パソコンのOSを制御するようなモジュールです。


① os.system( "command" )
一番よく使うのは os.system でしょうか。
これは、Pythonから端末に命令を書き込むことができるようになります。

この例では、script.sh を端末に打ち込むのではなくPythonから実行しています。
多くの数字処理などをPythonで行って、途中一部の処理だけ端末にコマンドを打ち込みたいなあ、といった場合に使えるでしょう。


② os.getcwd()
これは現在いるディレクトリを絶対パスの文字列で返してくれます。
例えば、特定のディレクトリでしか走らせたくないスクリプトなどがある場合には、今いるディレクトリがその特定のディレクトリかどうか、ということを冒頭に書いておけば事故を防げますね。


③ os.path.exists( "file" )
ファイルが存在するかどうかを調べます。True または False が返ってきます。


④ os.chdir( "directory" )
別のディレクトリに移動したい場合には os.chdir を使います。実は os.system を使ってもディレクトリ移動はできません。こちらを使ってください。


⑤ os.rename( "file1" , "file2" )
ファイル名を変更したい場合にはこれを使ってください。file1 → file2 と名前が変わります。こちらは os.system を使っても書くことはできます。


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